妻との思い出を紡ぐ:カラオケ

何かあると行っていました

同棲時代から妻とはよくカラオケに行っていました。

2人とも特別上手い訳ではありませんが、私たちの高校時代にカラオケボックスを利用する事が当たり前になり始めた頃でした。

妻がハンチントン病を発症して以降は、発音や自分でやりたい事を訓練する意味でも利用する様になりました。

暇なら行って、喧嘩の仲直りにも行って、夜寝つけなくても行って、今は病院の帰りに雰囲気を味わう為に行く事もあります。

妻が歌えなくなっても

残念ながら、病状が進行した妻の現状では今までの様に歌を歌う事が出来ません。

しかし、妻が気に入っていた楽曲やよく選曲していた曲は記録してあります。

何より、妻が歌っていた姿と併せて記憶しています。

なので、妻が歌えなくても楽しめる様に私が妻のお気に入り曲を歌う様になりました。

今まで一緒に行っていたカラオケボックスと言う環境で、自分が知っている曲が流れると楽しい様です。

今では自宅で

車イス生活に加えて、最近の新型コロナの騒動でなかなかカラオケボックスに行く事が難しい状態になりました。

そこで、ニンテンドーswitchでカラオケが出来るソフトが以前から準備されているので、それを活用する事にしました。

このソフトと、switchの充電を行う際に使用するドッグに接続するUSBマイクを取り付けて歌う事が出来ます。

インターネットを経由しているので、最新曲も随時更新されています。

また、簡単な採点機能も準備されている様です。

元々、自己満足&2人満足でしか利用していないので、この採点機能がどれぐらいの精度なのかよくわかりません。

これのお陰で、妻はベット上でカラオケの雰囲気を味わえる様になりました。

今後も時期が来れば、カラオケボックスには連れて行こうと思っていますが、これはこれで便利です。

心の声

・妻の歌を練習し過ぎて、女性が歌っている曲の方が点数が高い。

・曲数を重ねると、自然に声が大きくなるので注意。

お願いしている側から出来る事

前置き

今回は、特に妻の現状を基にした考えを書いています。

勿論、妻のリスクと認知症に代表される徘徊リスクや攻撃的な性格変化・妄言と言った付き添い者に負担が多いケース、妻以上のケアを自宅で行っている方が居られる事は十二分に理解しておりますし、その苦労は私も通って来た上です。

今後の自宅介護

介護を続ける上で、多くの方のご支援無くしては成り立ちません。

自分で出来るケアも第三者のご支援を頂く事で、自分の時間に変える事が出来ます。

これは、介護鬱を予防する上ではとても大切だと言われていますし、私も実体験からそうだと思います。

裏返して、平時では防疫や予防などを必要以上に考える必要が無い方々まで現在は気を回さなくてはいけない状況が続いています。

残念ながら、現時点では今後の見通す事は困難で、生活の中に不安が蔓延しています。

そんな状況下では、残念ながらご支援を期待する事は難しいです。

私は、ご支援を頂くには支援をして頂いている側に余裕が無ければ幾ら声を上げても無駄だと思っています。

水が無い人に水を下さいと言っても無い物を分け与える事は出来ません。

この様な状況でも懸命に妻の様な寝たきりの方々の命を繋ぐ活動を続けて頂いている事はとても感謝しています。

ただ、その感情とは別に今まで以上に依存するのは危険だとも考えています。

これまで起こった動きを考えると、私達が感染しなくとも施設・事業所ごとケアがストップしてしまう可能性は十分考えなくてはなりません。

そんな状況で、ご支援にケアの割合を増やす事はかなりリスキーだと感じています。

個人的には、私の介護100%から35%を受け持って頂いていると思っています。

この35%は数字としては少ないと感じられるかも知れませんが、専門的なケアが多く私では躊躇してしまう事が多く含まれています。

その35%も、感染リスクが高くなれば事業所閉鎖となってしまえば0%になります。

最悪、長期間の閉鎖で事業所自体が辞められてしまう事まで考えています。

対策と心構え

現在、訪看さんなどに対して日常ケアの度合いを下げています。

その代わり、私では判らない状態変化や褥瘡予防、怪我の予防に時間を使って頂く様にしています。

また、外出規制などで自宅に居る事が多くなったので今まで行う機会を減らしていた排便コントロールやベットメイキングの作業をおさらいも兼ねて増やしています。

そして、気になる事があれば細かい事でも投げかけて訪看や往診担当医から意見を聞く機会を増やしています。

残念ながらこの考え方は、既に感染者が増えてリスクが現実化している地域では対応方法を模索する事すら個人レベルでは不可能となっていると思います。

これも個人的な考えですが、今までお願いしていたケアの中から無理のない範囲で少し内容を軽減してあげれば、複数件の時間が蓄積して訪問サービスの予防・防疫・手が必要な方への時間確保が出来る様になるのではないでしょうか。

依頼している介護者側から出来る協力もあると思います。

幸いな事に、私達の地域では往診や訪問サービスは平時と変わらず継続されてはいます。

しかし、どこで感染リスクが湧いて来るのか分からない事が本当に恐ろしいです。

今は、免疫と併せて心の在り方、身構え方を考える猶予を貰っていると考えています。

その時間を有効に使いたいです。

心の声

・自分達の所に来ないとは、まったく思っていない。明日かも知れないし、今日かも、数時間後かも。

・信頼していない訳では無く、むしろ信頼しているからこそ私が出来ない部分をお任せしている。

・偽善?大いに結構。私は、本気でそう考えて既に動いている。

自宅で不要になった介護用品

症状の変化

自宅で介護を行っていると、新製品の発売とは別に病気や症状の段階次第で使わなくなった・使えなくなった事で使用を止める介護用品があります。

妻が患っているハンチントン病の様に、進行性の病気であれば1ヶ月前には必要だったのに今は使えないと言う物も出てきたりします。

また、介護期間が浅い時には試行錯誤の中で不必要になる物もあったりします。

保存?処分?売買?

私は貧乏性なので、前記した物もなかなか処分する事が出来ません。

なので、介護用品ボックスと言う名前を付けた衣装ケースに乱雑に保管しています。

今までに何度か整理をした事はあるのですが、その時も明らかにもう使用しない物が入っているのを確認しているのですが、取り出しの優先度を下げる為に底の方に押し込んでまたフタを閉めるの繰り返しです。

お陰で、確実にケースが大きくなっています。

自宅待機

新型コロナの影響で、休日はおろか平日の夕方も早い時間から妻の傍らにいる時間が増えました。

今までも別に短かった訳ではないですが、買い物に行かずに帰る生活になって来たので、自然と家に居る時間が長くなっています。

妻の傍らに居ても『見てんじゃねぇよ!!』と言っているかの様な目線を飛ばして来るのが怖いので、今まで行っていなかった断捨離を行う様になりました。

そこで手を付けたのが、例の介護用品ボックスです。

中身を全て床に並べ、分類ごとに整理して今と今後使わない物は処分する事にしました。

処分品も多かったのですが、半透明の袋からジップロックに入れて保管していたマスクや手作りマスクの材料に使えそうなサラシが出てきたりとラッキー?な発見もあり、楽しくなってきました。

そんな中、以前サイズ間違いで私の手には小さかった未開封のゴム手袋や今では使用頻度が下がって1ヶ月に数枚しか使っていない使用期限内の小分けされたアルコール消毒綿が300袋ほど出てきました。

最初は処分するかヤフオクでお小遣い稼ぎを考えましたが、最終的には妻がお世話になっている病院と訪問サービスで分けて貰う事にしました。

偽善的でも有益ならいい

こう言う事は人に話す物では無く、ひっそりとやるもんだと私も思います。

ただ、お渡しした方は私が想像していた以上に有り難がっておられ、報道や作業中に話している内容以上に切迫しているのだなと痛感しました。

個人的には、治療・リハビリのお陰でいい意味で介護用品が不要になった方や妻の様な進行性の病気の方や怪我の方で段階を追って居られる方、残念ながら他界されて介護用品が不要になった方は潜在的に多く居られると思います。

処分をしてしまえば、ただのゴミです。

個人売買でも必要な人の手に渡り、ご自身も次の物を手にする資金が手に入るかも知れません。

もし、可能であれば第3の選択肢として【ご自身や家族がお世話になっている所に私が不要になった介護用品は必要ないかと声を掛けてみる】を実践されてみては如何でしょうか?

私たちは、日ごろ不随意運動で怪我のリスクがあり、ご担当の方を無意識に腰やお腹に勢い付けて手を当ててしまう扱いの難しいご対応をして頂いています。

気管孔を造った事で家族でさえ意思疎通が困難になっても根気よくご対応頂いている姿勢には感謝を通り越して感動しています。

その方々に1日でも長く安心してケアをお手伝い頂く為には、必要な物でこちらに無理が無ければお渡しすると言う選択もありだと思います。

心の声

・マスクは非推奨ながら洗浄&消毒して使用出来るが、手袋はそう言う訳にはいかない。

・無理を通す為や優遇を受ける為にお渡しするのでは無く、日ごろご無理をお願いしているから活用して貰う為にお渡しする。

・気兼ねなく使って頂く為に、妻の処置だけに使用する物では無い旨をはっきりさせておいた。

妻との日常(2020.04)

寝る時

妻と同棲を始めてから、今日まで布団の共有は続けています。

全介助になった今では褥瘡予防の為にエアマットを使用しているので、ベットは分けていますが、横に私のベットを並べて今でも並んで寝ています。

ハンチントン病が進行する事で不随意運動が大きくなりましたが、それでも続けています。

眠りが浅くなると不随意運動が始まり、私も目が覚める事がありますが続けています。

柵を取り付けてベットを離せば不随意運動が気になりませんが、私が体調不良以外はそうしていません。

不随意運動は妻が生きている証なので、安心します。

逆に、私が目を覚ました時に不随意運動が起きていないと心配で飛び起きてしまい、そちらの方が血圧が上がってしまいそうです。

だから、今でも横で寝る事を続けています。

介護臭や汚染が心配と言われるけど、意外とそうする前提で事前ケアをしておくとそうでもありません。

単に感覚が麻痺しているだけなのかも知れません。

けど、今でも横で寝る事を続けています。

WEBカメラのキャプチャー。拡大してるから画質、悪。

同じ食べ物を味わう

妻は誤嚥を繰り返していた時も口からの食事を希望していました。

PEGから栄養剤を補給出来ていても、口からの食事や嗜好品を喜びます。

妻は慢性的な誤嚥のリスクを気管孔で回避しました。

お陰で、お気に入りのゼリーやプリン、コシの無いうどんの様な柔らかい物なら大きさを調整すれば私の食事に付き合ってくれます。

今日は、絹ごし豆腐の味噌汁を作りました。

枕元に持って行くと寝ていた妻も目を開けてくれました。

不随意運動で起こる歯ぎしりが起こります。

口の中が傷付かない様にプラスチックのスプーン。

万が一、噛んで欠けても分かり易い様に赤いスプーン。

ベットに身体を預けながら口元に運ぶと口を開けてくれます。

楽しい時間。

今度は何を作ろうかな。

心の声

・妻が喜ぶからアイスやプリンを食べ過ぎて私が虫歯になった。

バイタルサインの記録

新型コロナの件もあり

相変わらず世間の話題の中心にある新型コロナ。

外出自粛や三密など色々と取り上げられていますが、その中に体調管理と記録があります。

日々の体温を始めとしたいわゆる『 バイタルサイン 』を記録して、体調変化の兆候を見つけたり感染してしまった際の経過報告に活用しようと言う物です。

一般家庭には、体温計はあっても持病が無ければなかなか血圧計や血液中の酸素量を計測するパルスオキシメーターは準備していないと思います。

幸い?妻の介護を行う上で必要な物なので以前から使用している物がありますが、妻の介護が無ければ私も買っていない自信があります。

仮に体温だけでも記録しようと思っても、使い易い記録簿が無いと長続きしないと思います。

同じ手間なら

以前は、お薬手帳とセットでメモ帳タイプの記録簿を使用していました。

しかし、嵩張る上に見直しが大変でした。

そこで、お薬手帳と併せてバイタルの記録もアプリで管理する事にしました。

色々試してみて

私の記録はiPhoneの【 ヘルスケア 】を使用しています。

Apple Watchがもう少し安ければ日中を含めて一日の活動量が記録出来るのですが、朝一に計測している体温、脈拍、血圧、血中酸素濃度(SpO2)を手入力で記録しています。

問題は、妻の記録です。

なかなか使い勝手の良い物が見つからず、今年に入ってからも10数個のアプリを使ってみました。

その中で、【 超じぶん管理「リズムケア」Android版 / ‎App Store版 】がとても使いやすかったです。

基本項目だけでも日常の記録には問題なく、記録をした項目は累積のグラフも作成されるので、病院を受診する際にも使い易いです。

寝たきりの妻には不必要な項目もありましたが、一覧から簡単に非表示する事が出来たので、とても見やすくなりました。

また、上の写真にあるSpO2の項目はありませんでしたので、自分で追加しました。

使い勝手は人それぞれだと思いますが、私はとても気に入っています。

今、時間を見つけては過去に使っていたアプリからこのアプリに移しています。

手作業で。

作っている人がバラバラなので、汎用機能が無いのが弱点。

心の声

・妻の不随意運動と格闘しながらバイタルを取った後に自分の測定をするととても先生に見せられない数値を叩き出してしまう。

・不随意運動が起きている時に測定をするコツがあれば教えて欲しい。

不随意運動の誤解

イメージと現実の差

ハンチントン病を始め、様々な要因で症状が出てしまう不随意運動。

深くご存じ無い方でも、本人の意思と関係無く身体が動いてしまう事はご存知な方は多いです。

そんなご理解がある方でも勘違いされておられるのは、その不随意運動が起こっている時間。

不随意運動は瞬間的な症状では無く、常に動いています。

常にと言うのは文字通り常:ずーっとです。

私がイメージをして頂く為によくやって頂くのは、病気の説明を始める前に妻の動画を観て頂いて『お話しをしている間、こんな感じに手を動かしていて下さい。』とお願いをしてからお話しをさせて頂いています。

話しの途中で手が止まりだすと『手が止まっていますよ♡』と続けて頂きます。

大抵の方は10分ぐらいでギブアップされるのですが、『そんな状態が、寝ている時間を引いて18時間365日続いています。』と続けます。

薬を使えば不随意運動が抑えられると言うのは、動きが10分に1回、1時間に1回になるという意味ではありません。

妻の場合、ベットのマットを叩く様に動いてしまう所が摩る様な動きになります。

病気や症状によっては根本治療が可能な物もありますが、治療法が確立されていない場合は、これぐらいでも本人も肉体的な負担が少なく付き添う私もケアが楽になるので、有難いです。

ドラマや映画では、分かりやすくする為にメリハリが強調されてしまいますが、実際は劇的に差が出る事は少ないです。

ただ、上の説明で【寝ている時間を引いて】とわざわざ書いたのは、深い入眠中は面白いぐらい止まっています。

そして、眠りが浅くなり出すとまた動き始めます。

これは、妻だけかも知れませんし全般的に言えるのかも知れません。

なので、意図的に入眠傾向が強く出る薬を使用して不随意運動を押えるケースは少なからずあります。

それが悪いと思いませんし、気持ちは分かります。

ただ、幸運にもその選択をしないで済んでいる事は本当に有り難いです。

これからも、この幸運が続きます様に。。

心の声

・自分が続けられない事は出来ない物と捉えられてしまう。

現在の服薬状況

改めて

先日、YouTubeに妻の動画【 ハンチントン病の記録:不随意運動の様子09 】を投稿させて頂きました。

過去の記録動画ではなく、今の妻を撮影しています。

動画の説明欄には、他の方の参考になる様に現在服薬している薬も掲載させて頂きました。

不随意運動対策がメイン

薬の調整を行うに当たり、以前投稿させて頂いた【 薬の調整で大事にした事 】でも取り上げた妻の意向を大事にしました。

妻の場合、気分が落ち込む鬱傾向と苛立ちによる癇癪はありましたが、対話や付き添いで解決出来きたので、私や対応して頂ている医師や看護師、福祉施設の方々に対して支障をきたす様な事はありませんでした。

その代わりと言って良いのか裏付けはありませんが、不随意運動が強いのかなと言うのが私の印象です。

そんな妻の服薬は対不随意運動対策がメインになっています。

①コレアジン錠12.5mgx1日3錠・・・ハンチントン病に伴う舞踏運動(1日最高投与量は100mg)

この薬が処方される前は、セレネースがメインをしていました。しかし、傾眠傾向があったので、本人の希望でかなり服薬量をかなり抑えていました。

②セレネース細粒1%(0.04g)x1日1包・・・統合失調症躁病(維持量1日3〜6mg)

コレアジンを服薬する様になってからは、抑えていた服薬量を更に抑えれる様になりました。

③リオレサール錠5mgx1日3錠・・・下記疾患による痙性麻痺【脳血管障害、脳性(小児)麻痺、痙性脊髄麻痺、脊髄血管障害、頸部脊椎症、後縦靱帯骨化症多発性硬化症筋萎縮性側索硬化症脊髄小脳変性症、外傷後遺症(脊髄損傷、頭部外傷)、術後後遺症(脳・脊髄腫瘍を含む)、その他の脳性疾患、その他のミエロパチー】(標準用量1日30mg)

セレネース同様、不随意運動を抑える目的で服薬。

④アーテン錠2mgx1日1錠・・・脳内の伝達物質(アセチルコリン)の働きを抑える抗コリン作用により、手指のふるえ、筋肉のこわばりや動作が遅くなったりするのを改善します。通常、向精神薬投与によるパーキンソニズム・ジスキネジア(遅発性を除く)・アカシジア、特発性パーキンソニズムおよびその他のパーキンソニズム(脳炎後、動脈硬化性)の治療に用いられます(1日量6〜10mg)

不随意運動を抑える目的の薬の副作用を打ち消す意味で服薬。

⑤イーケプラドライシロップ50%x1日1g・・・てんかん患者の部分発作(1日1000mg)

ハンチントン病の症状かどうか不明ですが、意識低下が診られた時期があったので服薬。

その他

⑥ビタノイリンカプセル25×1日3カプセル・・・本剤に含まれるビタミン類の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(1日1〜4カプセル)

上記の薬以外に、整腸剤と眠剤を服薬しています。

⑦モサプリドクエン酸塩錠5mgx1日3錠・・・慢性胃炎に伴う消化器症状(胸やけ、悪心・嘔吐)(1日15mgを3回に分け)

⑧ジメチコン錠40mgx1日6錠・・・胃腸管内のガスに起因する腹部症状の改善(通常成人1日120〜240mg)

⑨ビオスリー配合錠x1日6錠・・・腸内菌叢の異常による諸症状の改善(1日1.5〜3gを3回に分け)

⑪テプレノンカプセル50mgx1日3カプセル・・・疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善、急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期、胃潰瘍(3カプセル150mg)

⑫ツムラ大建中湯エキス顆粒7.5g×1日3包・・・腹が冷えて痛み、腹部膨満感のある人の治療に使用(成人1日15.0gを2〜3回に分割)

実際は、私か訪問看護さんがお通じコントロールを行う直前の服薬時のみ使用。

⑬ロフラゼプ酸エチル錠2mgx1日1錠 ・・・神経症における不安・緊張・抑うつ・睡眠障害(1日1〜2回に分け)

⑭ゾルピデム酒石酸塩錠10mgx1日1錠・・・不眠症(統合失調症及び躁うつ病に伴う不眠症は除く)(1回5〜10mg)

訪問入浴前や寝つきが悪い時にのみ使用。

薬の調整

現在使用していない薬を始め、薬の調整を行う際には妻が希望していた日中テレビが観れる事を第一に、第二に不随意運動の抑制を目的としていました。

本人が嫌がっている事を実感出来るぐらい楽に出来れば、次に私がなんとかして上げたい治療も抵抗が少なく、受け入れてくれるのではないかと考えました。

その為、眠気が起こる傾眠傾向が強い薬の服薬量は抑えて他の効果が期待出来る薬との組み合わせをお願いしました。

当時を振り返ると、かなりご面倒な事をお願いしていたと思います。

結果的に薬の量は増えましたが、1種類あたりの服薬量は減っているので肝機能などの内臓系のダメージは緩和出来ていた様です。

これが答えではない

ハンチントン病は、親子間や兄弟間の様な近しい間でも個々の症状が異なる難しい病気です。

たまたま、妻の場合は精神的な物が少ない代わりに不随意運動が強く出てしまっていると理解しています。

妻が服薬している物に精神系の薬が加わると効果が薄れる場合や飲み合わせが難しい場合もあるので、治療法が確立されている病気と違い一概に『これが正解』と言う物は無いのが現実です。

ただ、自分や付き添い者とは違う他の方の服薬は調整の目安にはなるのではないかと公開させて頂きました。

何かのご参考になれば、幸いです。

心の声

・最初はセレネースだけだった。それから徐々に増えていった。

・資料整理の中で、2008年から2011年間の迷走記録をまとめている物が出て来た。改めて掲載しよう。

インフルエンザ攻防:前哨戦

新型コロナも警戒していたけど

例年のこの時期だとインフルエンザの話題で持ち切りですが、今年は中国で発生した新型コロナの影響で、インフルエンザの話しを聞く機会が減っています。

ただ、耳にしないだけで確実に流行している様です。

私自身も妻の事もあるので油断をしていた訳では無く、むしろ新型コロナと併せて例年以上に警戒しています。

ただ、マスクや消毒用品の品不足の影響で、警戒していたと言う割には私自身に対しては使用頻度を下げざるを得ない状況ではありました。

通常時だと私の分を近くのドラックストアに買いに行き、私が使用する様な期間が終われば梱包をやり直して妻の在庫のローテーションに入れ込めば良いのですが、現在の非常時。

手元にマスクがあっても、『これは妻の分だから、私は使えない』。

自宅介護を行っていて、介護用品は自分たちで調達しなければならない環境だと自然とこう言う思考になると思います。

通常時だと私の分を近くのドラックストアに買いに行き、私が使用する様な期間が終われば梱包をやり直して妻の在庫のローテーションに入れ込めば良いのですが、

感染した犯人は判っている

2月16日(日)に行われた地域活動に参加しました。

担当部落の20人ぐらいが集まり、地域の神社境内に祀られている氏神様のしめ縄を新しい物に作り直す毎年恒例の作業。

今年は雨が降ったので境内の掃除は行われず、近くの大工さんの作業場をお借りして作業を行いました。

作業開始前、既に集まっていた方々と挨拶をしながら準備を行っていました。そんな中で、インフルエンザの発熱が治まったから作業に出て来たと言う方が居られました。

それだけで思わず距離を取ってしまったのですが、盗み聞きしていると2日前に38℃台の発熱が治まった様です。

更に距離取る為、普通の方は出来ないしめ縄の仕上げに使う藁の縄をなう(編む)作業をおじいちゃんと行っていました。

しかし、その方はそのなう作業で使う為に葉っぱを落とす作業を始められたので、私の近くに居られました。

時折、ゴホゴホ言いながら。。

対策

自宅に入る前に、屋外の水道でうがいと手の消毒をしておきました。

帰宅後は玄関ですぐに着ていた作業服を脱ぎ、妻の汚染した浴衣やシーツを入れる蓋付きバケツに入れながら洗濯機に移動させ、すぐに洗濯を開始してお風呂に入り温まりました。

夕食は、生姜を効かせた湯豆腐を頂きました。

念の為、妻と共有している掛け布団は妻だけに掛けて、私は毛布などを重ね掛けして寝る事にしました。

流石に自覚症状は無かったので、別の部屋に寝る事まではしませんでした。

功を奏さず

この日は、問題なく過ごす事が出来ました。

次の日の月曜日は問題なく出社し、屋外作業を始めました。が、午後から悪寒が始まった。

この日は、県内に底冷えの寒波が到来した日。青空に時折みぞれが舞う様な寒い日でした。身体を冷やさない対策を何重にもしていました。

そして、夕方。体温を測ると37.4℃。

妻の事をバッーーーーーとやって、市販の風邪薬を飲んで21時には床に入りました。

関節が痛む身体を丸めながら。

心の声

・保菌・保ウィルス?している自覚や可能性があるのに、自分だけの感情で人混みに突入するのはテロだと思う。

・新型コロナウィルスの名称:COVID-19。全然浸透しない。マスコミが面倒くさいんだろうな。新型と言う方がセンセーショナルだし。

妻とご近所をお散歩

予約されたデート

以前の投稿させて頂いた【 かかとの水疱 】の頃に、この水疱が治ったら散歩に行く約束をしていました。

月始めの外来受診の時も問題なく往来が出来たので、快晴で心地よい風が吹いていた日曜日に近所のお散歩デートをして来ました。

予定は未定

自宅を出発して、全行程約1.5kmを1時間掛けてゆっくりと歩いて来ました。

自宅周辺では草や虫を起こす野焼きと溝掘りが終わり、所々の田んぼでは田んぼに水を引き入れる前に行う田起こしが始まっていました。

散歩に使っている農道は土を耕す耕運機や田植え機が使用する道なので、道が泥で汚れる前に散歩が出来て良かったです。

風は冷たいけど日差しは暖かい

農道を抜けて幹線道路に出て、自動車学校の生徒さんにも人気のソフトクリーム屋さんに寄って来ました。

写真はいいから早くという顔

ソフトクリームにストロベリーソースをトッピング。そして、妻も食べれる様にコーンフレークは抜いて貰いました。

全体の1/3は食べてくれたでしょうか。特にむせる事も無く、ゆっくりと2人で食べる事が出来ました。

私的には完全に冷え切った身体を温める為に来た道ではなく、少し遠回りをして時間を掛けて帰りました。

キョロキョロ

自宅に帰り、芝生の所で暫く日向ぼっこをしました。

おじさん。目が怖いっす。

鳥の鳴き声や飛行機雲を見ながらボーーーーッとしていたら20分ぐらい過ぎていました。

妻はどうだったか分かりませんが、とても良い気分転換が出来ました。

最後に、自宅を出発する際に「あっ散歩?勿論、連れて行くよね??」と訴えていたカール君にソフトクリームが美味しかった事を報告して家に入りました。

何かを狙ってる

妻の口周りから良い匂いがするのか、何時も以上に顔を近づけたり、少しだけ雫が飛んだ妻の足を舐め回していました。

引っ張り癖があるので、残念ながら現在の妻とは一緒に散歩が出来ません。

アフターケア

ベットに戻って落ち着いた後、日ごろは直射日光に当たる機会が少ない妻の顔に乳液を塗って今回の散歩は終了しました。

また、時間を見つけては違うルートを散歩したいと思います。

心の声

・この時期でも帽子は要るね。

・外犬のカール君が触れたブランケットはそのまま洗濯機行き。

私たちにとっての新型コロナウイルス

怖いですね

先月2020年01月末頃からニュースで聞こえてくる様になった『新型コロナウイルス』。

まだまだ解明されていない部分が多く、怖いですね。

特に、以前からハンチントン病の進行に注視しなければいけない妻などは仮に感染してしまった場合、どの様な事になるかの想像も出来ません。

気管孔を造る前の慢性的な肺炎状態を思い返し、あの状態で有効薬がまだ確立していないと考えるとゾッとします。

当面の対応

新型コロナウイルスもインフルエンザ同様、接触感染や飛沫感染を警戒しなければならない様です。

ただ、往診や訪問看護・訪問リハビリなどは勿論中止出来ないですし、私が家に居ない時に数時間おきに妻の様子を見てくれる母と祖母(消毒が出来ているかは不明)も仕事やコミュニティの付き合いがあります。

私も、公私で人の出入りがある所に行っているので、気にしていたらキリがありません。

とりあえず、急ぎで無い様子見や訪問はお断りしてはいますが、インフルエンザを警戒している時以上の事は特別行っていません。

とは言っても

いつも通りを心掛けていますが、現実的に困っている事もあります。

以前【 気管孔のケア 】でも掲載しましたが、妻の気管孔周辺のケアを市販マスクを活用して行っています。

また、そのケアを行う際や汚染をしてしまった際には、プッシュ式消毒アルコールを活用しています。

マスクと消毒アルコールは新型コロナウイルス対策として、ニュースに取り上げられる程の品薄状態になっています。

切らさない様に多少の備蓄は行っており、交換頻度を延ばしたり、使用量を節約を行えば3月以降までは持ちそうです。

しかし、現状が続くと手持ち分では対応出来なさそうです。

どうしよう。

困ったもので

一応、近隣のお店を回ってみましたが、勿論、手に入らず。

「どうせ・・・」と呟きながらインターネットショップで検索してみましたが、想像以上の価格を見てビックリしました。

買う方がいるから下品な値上げをするのかな?

元値が小さくて年中需要があるからダメ元でやっているだけなのかな?

前から気になっていたアイテム

これを気に、近所の薬局で思い切って購入した物があります。

ビーフィットデザインプロダクツ株式会社さんの【Cleanxia(クリンシア)】です。

洗って繰り返し使えるマスクで、普通のマスクと比べてしまうと価格にビックリしますが、市販マスク → 洗えるマスク →市販マスク と言う風に使えればかなり節約が出来ます。

また、妻の場合は外出頻度が少ないので、噴出物以外の汚れは考えなくて良いので、相性が良いのでは無いかなと期待しています。

心の声

・60枚入り1箱¥12,000(送料別)って何なん?

・こう言う事も想定して、行政と企業のパートナーシップを進めて欲しい。